寺田倉庫(株)運河ルネッサンス水上プロジェクト
(東京都品川区)
東京都が進める「運河ルネサンス構想」の第1号、倉庫やオフィス等で占有されてきた運河沿いをおしゃれなウォーターフロント空間に変えるものとして新たな土地活用の可能性を開発。
平成9年に天王州運河に面する寺田倉庫A号倉庫を地ビールレストランにコンバージョン、年間約15万人の来客する施設となる。
平成17年に東京都港湾局の運河ルネッサンス構想が発表され、これを受けて運河ルネッサンス水上プロジェクトがスタート、品川浦・天王洲運河ルネッサンス協議会を立ち上げる。
同時期に寺田倉庫(株)が地ビールレストランと連動する水上レストランの事業化を図る。
倉庫をコンバージョンした地ビールレストランと、前面の運河に倉庫の増築扱いで建築基準法と船舶安全法をクリアーする船を新造して、陸域と水域が一体と水辺のレストランを実現する。
このプロジェクトの第1段階は、平成9年に寺田倉庫創業の地にある運河沿いの倉庫をコンバージョンして「TYハーバーブルーワリー」としてオープンした事にあります。
海を眺めながら、潮風を感じながらの食事やお酒を楽しむおしゃれな空間として現在も予約で満席のホットスポットとなっています。
第2段階は、TYハーバーブルーワリーに隣接する天王州運河に船を浮かべ水上レストランとする構想からはじまりました。
しかし、水上レストランは建築物の扱いとなり、一方運河(水域)は市街化調整区域の位置づけとされ、基本的に建築物が建てられないことがわかります。
このため、既存のTYハーバーブルーワリーの増築扱いで都市計画法、建築基準法の規制に対応することにしました。
一方で、この「WATERLINE(ウォーターライン)」を固定式水上レストランとして使用する「船」として扱われるため、港湾法、船舶安全法としての規制にも対応しています。
このように、本プロジェクトは、浮体式海洋建築物(建築物でありかつ船舶でもある「水上レストラン」)を運河上に実現するために、多くの法制度上の規制をクリアーして事業化されたものです。
船であって建築物であるWATERLINE
 
地区の全景
▲ 地区の全景
運河越しの全景
▲ 運河越しの全景
   
WATERLINE/レストラン
▲ WATERLINE/レストラン
運河沿いのボードウォーク
▲ 運河沿いのボードウォーク
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