鉄輪温泉地区
(大分県別府市)
鎌倉時代より湯治場として栄えた「鉄輪温泉地区」を、地元住民・市民・観光客が一体となった「新たなまちづくり」として発信、PR戦略や温泉遺産の復活、湯けむり景観まちづくりなどを総合的に展開。
別府八湯の一つとして古くから栄え、共同浴場・旅館・土産物店・洗濯場など湯治場の伝統ある雰囲気を残す温泉街。
交通事情の変化、住民の高齢化などによる観光客の減少に住民が危機感。
地元自治会・旅館組合・商工会・各通り会・NPOなどによる「鉄輪温泉地区まちづくり整備事業受入協議会」を平成16年に設立し、温泉地区の個性を活かした将来のまちづくり方針を協議。
協議会が検討した方針を反映しつつ、新たな提案事業の掘り起こし等も進め、都市再生整備計画を策定(計画期間:平17〜21)。
「ふれあいと情緒ある温泉街の賑わいを再生し、うるおいに満ちた湯けむりたなびく交流型観光地の創造」として、人的交流が活発な賑わいのある観光拠点づくりを目標とする。
人的交流の活発化による賑わいのある観光拠点づくり
地域特性を活かした景観形成による「観光資源」としてのまちの環境づくり
路地裏、湯けむり散策を安心して楽しめるような環境づくり
湯治場文化を継承する温泉施設整備、「湯けむり景観」まちづくりの展開、それら「まちづくり」そのものを観光戦略としてPRする「鉄輪温泉まるごと再生」の取組みを総合的に展開。
古くから中心的施設となっていた「むし湯」の老朽化に伴い、観光交流センターを兼ねた新たな核施設として移転・新築。
市および個人による温泉管の維持管理を改善するための「温泉管共同ボックス」の整備。
復活する洗濯場・熱の湯温泉源泉跡をNPO法人「鉄輪湯けむり倶楽部」主催の散歩コースへ組み入れ。
別府市のシンボルでもある「湯けむり景観」を、大切な観光資源として地域住民との協働により保全・保護。
別府市長 浜田 博氏
  このたび、「第2回まち交大賞全国大会」において、「創意工夫大賞」を受賞したことは、大変名誉なことと感じております。
 このことは、「鉄輪温泉地区まちづくり交付金事業」を推進するにあたり、地元の皆様が中心となって「地元受入協議会」を設立するなどした、住民の熱意が実を結んだ結果だと考えております。
 今回の受賞を契機に、他の地区においてもまちづくり交付金を活用して「住んでよし、訪れてよし」のまちづくりを推進していきたいと思います。

鉄輪温泉の湯けむり
▲鉄輪温泉の湯けむり
ポスター
▲ ポスター
鉄輪むし湯温泉
▲ 鉄輪むし湯温泉
地元受入協議会との協議の様子
▲ 地元受入協議会との協議の様子
鉄輪むし湯温泉
整備前
地元受入協議会との協議の様子
整備後
▲生れ変わった道路
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